「旅費を抑えつつ、観光を楽しみたい」という場合に必須なのが「観光パス」です。
旅行の計画を進めるなかで、いろんな観光パスの情報が目に入ってくると思います。
しかし、いくら「オトクだよ、おすすめだよ」といわれても
- いちばん安いのはどれ?
- このパスとこのパスの違いはなに?
- 自分に合ったパスを選ぶポイントは?
という部分があやふやで「結局どれを選んだらいいかわからない… 」というのが本音ではないでしょうか?
実際にわたしもニューヨークへ行く前にいろいろ調べましたが、本当にほしい情報がまとまっていなくて「結局どれがいいの?」と頭を抱えていました…
必要な情報を探すだけで日が暮れる…
ということで、ニューヨーク旅行へ旅立つ前の自分と同じように
- 各観光パスの違いを知りたい
- いちばん安い観光パスを知りたい
- 自分に合う観光パスの選び方を知りたい
と考えている人に向けて、観光パスを使ったことで11,000円以上も旅費を節約したわたしが、ニューヨーク旅行におすすめの観光パスについてくわしく説明していきます。
ほかのブログよりも圧倒的に多い「5つ」の観光パスを徹底的に比較するので、旅行好きな方はぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
ニューヨーク旅行がオトクになる「観光パス」とは
「観光パス」とは、対象となる観光施設を割引料金で楽しめるチケットのこと。「周遊パス」などと呼ぶ場合もありますが、当ブログでは「観光パス」で統一します。
「観光パス」の魅力は、出費を抑えつつ、自分の条件や目的に合わせて観光を楽しめるところですね。
わたしは「ニューヨーク エクスプローラーパス」という観光パスを利用した結果、11,000円以上も節約できました。
この差は大きいですよね。きちんとリサーチしておいてよかったです!
「観光パス」は、どの観光施設へ行っても料金的に損することはまずありません。
ちょっとでも旅費を抑えたいと考えている人は「観光パス」を使って、オトクに旅を楽しみましょう。
ニューヨーク旅行|5つの観光パスを比較
わたしがニューヨークを観光するにあたって比較したのは、つぎの5つのパスです。
- New York City PASS(シティパス)
- New York Big Apple Pass(ビッグアップルパス)
- The NEW YORK PASS(ニューヨークパス)
- New York All-Inclusive Pass(オールインクルーシブパス)
- New York Explorer Pass(エクスプローラーパス)
5つの観光パスにはそれぞれ特徴があり、行ける観光スポットや日数、料金などが変わってきます。
この章では、それぞれのパスの特徴を比較していきます。
ニューヨーク 各観光パスの特徴
各観光パスの特徴は、つぎの表のとおりです。
名称 | 特徴 | 対象アトラクション数 | 有効期間 | 料金(大人 ) | 使い方 | 予約 | 公式サイト |
New York City PASS | 5アトラクションへ訪問(2つは固定、残り3つは6か所から選ぶ) | 5 | 初回訪問から9日間 | $244~ | アプリ | アトラクションによって必要 | https://ja.citypass.com/new-york-comparison |
New York Big Apple Pass | 1~7か所から選ぶ | 39 | 6~12ヶ月 | $68~ | 一部は紙チケット | アトラクションによって必要 | https://www.hinewyorking.com/tourticket/bigapplepass |
The NEW YORK PASS | 1~7日、10日を選んで行き放題 | 108 | 選んだ日数 | $164~ | アプリ | アトラクションによって必要 | https://newyorkpass.com/ja |
New York All-Inclusive Pass | 1~7日、10日を選んで行き放題 | 109 | 選んだ日数 | $164~ | アプリ | アトラクションによって必要 | https://gocity.com/ja/new-york |
New York Explorer Pass | 2~7か所、10か所から選ぶ | 95 | 初回訪問から60日間 | $94~ | アプリ | アトラクションによって必要 | https://gocity.com/ja/new-york |
各観光パスで大きく違うのは、
- 対象アトラクションの数
- 日数で料金が変わる(行き放題)
- 訪れる観光スポット数で料金が変わる
というところですね。
旅行の日数や体力、行きたい観光施設が対象になっているかなどを考慮して選ぶ必要があります。
対象となるアトラクション
観光パスによって入れる施設が少し異なるので、有名なものを中心に一部抜粋して表にまとめます。
New York City PASS | New York Big Apple Pass | The NEW YORK PASS | New York All-Inclusive Pass | New York Explorer Pass | |
エンパイア・ステート・ビルディング | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
トップ・オブ・ザ・ロック | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
自由の女神&エリス島 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
アメリカ自然史博物館 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
イントレピッド海上航空宇宙博物館 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ニューヨーク近代美術館(MoMA) | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
グッゲンハイム美術館 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
メトロポリタン美術館(MET) | ✕ | △ | ✕ | ✕ | ✕ |
911メモリアル・ミュージアム | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ワン・ワールド展望台 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
エッジ展望台 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
サミット・ワン・ヴァンダービルト展望台 | ✕ | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ |
サークルライン・クルーズ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ホイットニー美術館 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
観光パスによって対象アトラクションに若干の違いがありますが、どの観光パスも主要な観光スポットには対応しているので、最終的には好みの問題になってきますね。
ニューヨークの観光パス|どれがいちばんオトク?
これだけ選択肢があると「結局、どれがいちばんオトクなの?」と、気になりますよね。
ということで、どの観光パスの割引率がいちばん高いのかを知るために、下記5つのアトラクションをまわると想定したときの各パスの値段を比較してみましょう。
- エンパイア・ステート・ビルディング
- アメリカ自然史博物館
- 自由の女神とエリス島フェリー
- 911メモリアル・ミュージアム
- イントレピッド海上航空宇宙博物館
上記5つのアトラクションは、今回ご紹介している5つの観光パスすべてに対応しています。
以上を踏まえたうえで、つぎの表を見てみましょう。
日数・箇所数 | 大人 | 子ども | |
New York City PASS | 5か所 | ||
New York Big Apple Pass | 5か所 | $138 | $122 |
The NEW YORK PASS | 3日間(行き放題) | ||
New York All-Inclusive Pass | 3日間(行き放題) | ||
New York Explorer Pass | 5か所 |
上記の中で、値段がいちばん安いのは「New York Big Apple Pass」です。
ニューヨーク観光には欠かせない「メトロポリタン美術館」と、2021年にオープンした最新展望台「サミット・ワン・ヴァンダービルト」に唯一対応しているので、それだけで購入を検討する価値ありですね。
「New York Big Apple Pass」の注意点
- エンパイア・ステート・ビルディング
- アメリカ自然史博物館
- 自由の女神とエリス島フェリー
- 911メモリアル・ミュージアム
- イントレピッド海上航空宇宙博物館
「New York Big Apple Pass」を使って上記のアトラクションに訪れる場合、ニューヨーク市内のオフィスに出向いて紙のチケットを受けとる必要があるので、注意が必要です。
わたしは英語で会話するのを避けるために別の観光パスを購入しましたが、
- ニューヨークは広すぎて移動にすごく時間がかかる
- 移動すると体力が削られて、観光どころではなくなる
- 地下鉄やバスに1回乗るだけで500円近くもとられる
ので、結果としては別のパスを選んでよかったなと思います。
- 滞在が短い
- 体力に自信がない
- 英会話に自信がない
- 地図を読むのがニガテ
上記のような人には「New York Big Apple Pass」は不向きです。
「行き放題パス」の注意点
「The NEW YORK PASS」と「New York All-Inclusive Pass」は入場できる施設数に制限がなく、観光すればするほどオトクになる「行き放題」の観光パスです。
そのため、
- エンパイア・ステート・ビルディング
- アメリカ自然史博物館
- 自由の女神とエリス島フェリー
- 911メモリアル・ミュージアム
- イントレピッド海上航空宇宙博物館
のみに訪れる場合は、オトク度が下がってしまいます。
「The NEW YORK PASS」と「New York All-Inclusive Pass」で元をとるにはできるだけ多くの施設を訪れる必要がありますが、見学や移動などの時間を考えると、有効期限である3日間で5か所以上行くのはかなりキツイです。
ニューヨークは想像よりはるかに大きな街で、移動だけでかなりの時間と体力を奪われます。
旅行中はつい「せっかく来たんだから… 」と欲ばりたくなりますが、予定のつめ込み過ぎには気をつけましょう。
ニューヨーク旅行|自分に合った観光パスの選び方
「安くてオトクな観光パスはわかったけど、結局はどれを選んだらいいか悩む… 」という人に向けて、それぞれの観光パスがどんな目的を持った人におすすめか、一覧でまとめました。
滞在日数や旅行の目的などと照らし合わせて、自分にぴったりの観光パスを選びましょう。
観光パスの名称 | 目的 |
New York City PASS | ・滞在日数が短い ・観光は最低限でいい ・各施設はサクッと見学 |
New York Big Apple Pass | ・とにかく安く ・定番の観光地を押さえたい ・長期滞在の合間に観光したい ・短期間でオトクに観光したい ・各施設をじっくり見学したい |
The NEW YORK PASS | ・限られた日数でたくさん観光 ・体力に自信がある ・各施設はサクッと見学 ・定番の観光地を押さえたい ・定番+α の観光を楽しみたい ・ニューヨークらしさを体験したい |
New York All-Inclusive Pass | ・限られた日数でたくさん観光 ・体力に自信がある ・各施設はサクッと見学 ・定番の観光地を押さえたい ・定番+α の観光を楽しみたい ・ニューヨークらしさを体験したい |
New York Explorer Pass | ・定番の観光地を押さえたい ・定番+α の観光を楽しみたい ・各施設をじっくり見学したい ・長期滞在の合間に観光したい ・短期間でオトクに観光したい ・ニューヨークらしさを体験したい |
参考までに、わたしの選び方を紹介しますね。
- 初めてのニューヨーク
- 観光できる日数は6~9日間
- 各施設をじっくり見たい
- 体力がないので、的をしぼって観光
以上の条件でわたしが選んだのは「New York Explorer Pass」です。
定番の観光スポットはもちろん、100以上のアトラクションの中から好きなものを自由に選べて、11,000円以上もオトクに観光できました!
料金的な面はもちろんですが、実際に使ってみてよかったのは言葉の不安がなくなったことです。
観光の当日、スタッフさんに「New York Explorer Pass」のアプリで表示したQRコードを見せると、みんな「ああ、それね」とすぐに理解してくれて、英語がニガテでも入り口でまごつかなくて済みました。
言葉に不安がある人にとってこれ以上に心強いものはないので、利用して本当によかったですね。
安さで「New York Big Apple Pass」を選ぼうとも思いましたが、
- オフィスまで出向く必要がある
- 紙チケットを失くすのが怖い
- 英語で会話しなければならない
- 移動がしんどい + お金がかかる
という不安があったので、最終的に「New York Explorer Pass」を選んで大正解でした。
- 定番の観光施設を押さえたい
- 有名な観光施設を押さえたい
- 「たくさん」より「じっくり」
- 興味のある観光地へ行ければ満足
上記のような人には「New York Explorer Pass」がおすすめです。
ニューヨークの観光パスをオトクに買う方法
- New York City PASS(シティパス)
- New York Big Apple Pass(ビッグアップルパス)
- The NEW YORK PASS(ニューヨークパス)
- New York All-Inclusive Pass(オールインクルーシブパス)
- New York Explorer Pass(エクスプローラーパス)
以上の観光パスは、各公式サイトにて購入できます。
各サイトともに定期的に割引セールを行っているので、旅行が決まったら早めにサイトをチェックしましょう。
「できるだけ安く観光パスを購入したい」という場合は「オプショナルツアー予約サイト」も要チェックです。
といったサイトが有名で、現地で開催されるツアーや観光施設のチケットなどを割引料金で購入できます。
この記事で紹介している5つの観光パスも上記サイトで大幅に値引きされていることがあるので、公式サイトと比較しながら探すと、よりオトクに観光を楽しむことができますよ。
タイミングによっては、60ドル以上安くなることも。知らないと損なので、各サイトの比較は必須ですよ。
観光パスを活用してニューヨーク旅行を満喫しよう
今回は、ニューヨークを割引料金で観光できるパスについて、くわしく比較しました。
- New York City PASS(シティパス)
- New York Big Apple Pass(ビッグアップルパス)
- The NEW YORK PASS(ニューヨークパス)
- New York All-Inclusive Pass(オールインクルーシブパス)
- New York Explorer Pass(エクスプローラーパス)
いずれの観光パスも、通常料金よりも安く観光施設に入場できるので「なるべく節約したいけど、せっかくの旅行中にケチケチしすぎるのもイヤ。観光も楽しみたい」という人におすすめです。
とくにおすすめなのは、わたしも実際に使った「New York Explorer Pass」です。
購入したパスは、アプリにとり込んで入場口で見せるだけ。英語ができなくても、スムーズに観光できました。
海外で英語が話せないと
- キレられる
- 鼻で笑われる
- あからさまに呆れられる
といった態度をとられてすごくイヤな気持ちになることが多いですが、今回のニューヨーク旅行ではエクスプローラーパスのおかげで「これを見せれば英語ができなくても困らない」という鋼メンタルでいられました。
オトクに観光したい人はもちろん、英語に不安がある人にもおすすめなニューヨークの観光パスは、公式サイトとオプショナルツアー予約サイトを比較してオトクに購入しましょう。
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